今年面白かったNHKスペシャルを3つ挙げたい。毎週日曜日の9時に放送しているイメージがあったが、時間や曜日が異なるときもあるようだ。自分は連ドラ予約をしているが、基本的に見ずに消している番組が多い。そんな中で面白かったNスペを紹介したい。
秘島探検 東京ロストワールド 第1集 南硫黄島 9月16日(日)
南硫黄島の調査隊に同行した映像。通常は立ち入れない南硫黄島は、これまで1936年と1982年の2回しか調査がされていない。そんな孤島に自然環境の各専門家が入って調査した記録である。
このような未踏の自然環境の調査というものは研究者、生き物屋(この生物関係の人たちが〇〇屋という言葉はあまり好きではないが、よく言われるので使った)にとっては憧れの調査対象である。自然環境に関わる仕事をしている多くの人は当然のように見ていただろうと思う。第2集もあり、こちらも面白かった。もっと時間を撮って放映すべき記録だろうと思う。
NHKスペシャル | 秘島探検 東京ロストワールド第1集南硫黄島
ロストフの14秒 日本vs.ベルギー 知られざる物語 12月8日(土)
つい先日放送されたNスペ。正直サッカーに興味ある人じゃないと見ていなかった番組だろう。今年のW杯決勝リーグの一回戦、対ベルギー。勝てるかと期待した試合だったが、後半アディッショナルタイムで逆転され、日本は敗北した。逆転されたベルギーの3点目は芸術的なカウンターだった。今後、カウンターのお手本となるプレーだったと思う(下記参照)。
このカウンターは14秒のプレーで、ロストフというスタジアムだったため「ロストフの14秒」というタイトルとなっている。日本、ベルギーの選手、監督、日本に関係のある監督のインタビューによる構成。試合から時間が立ってるとはいえ、やはり当事者の考え方を思考を言語化し、当時の駆け引きを知ることができるのは非常に興味深い、というか単純におもしろい。
音楽のチョイスもよく、俳優山田孝之氏のナレーションは抜群に聞きやすく良かった。この番組は年末にBS1で前編・後編として放送するらしいので非常に楽しみである(12月29日(土)午後9:00-午後10:50)。
NHKスペシャル | ロストフの14秒日本vs.ベルギー 知られざる物語
アウラ 未知のイゾラド 最後のひとり 12月16日(日)
アマゾンの奥深くに暮らす、文明社会と接触したことのない未知の先住民=イゾラド。何年か前に放送した「大アマゾンシリーズ」の続きなのかもしれない。この放送の数時間前に放送していた。未だ、現代の文明が入っていない人達が地球にはいるというのが素直な驚きだ。
この番組とは関係ないが、インド辺りの島にもそういう人達がいたと記憶している。
この部族はもう絶滅してしまい、文化や言語は消えていくということが目にはっきりと分かる番組だ。こういった映像はとても価値のあるもので、NHKでないと、それもNスペでないと取材は不可能であろう。これこそ最近はやりの教養であろう。
来年も骨太の番組を期待している。